ムカムカムカムカムカムカ……。 怒りが最高潮に達して、爆発寸前だったそのとき。 その最悪な日は、さらに最悪なおまけを連れてきた。 ――キキーッ! ビュンビュン飛ばして自転車をこいでいたあたしの前で、ブレーキ音が響いた。 後ろからあたしを追い越して、少し前で止まった男が、まっすぐあたしを見ている。 驚いて、あたしもブレーキを引いた。 なにっ? 雄太によく似た、チャラい感じの男。 伸ばした茶髪も、ファッションセンスもそっくりだ。