黒縁メガネ男子に恋してる


なーんか、ひま。


真喜子は当分戻ってきそうもないし、ひまつぶしに、ちょっとブラブラしてこよう。


あたしは、廊下を歩いていき、渡り廊下に出た。


渡り廊下の窓から、グラウンドを見おろす。


野球部やらサッカー部やら陸上部やら、昼練真っ最中の部活の子たちが大勢いる。


体育館の方からは、バスケ部とバレー部のかけ声とボールの音が響いてきてるし、


特別教室棟の上の階からは、吹奏楽部の楽器の音がこぼれてくる。


あたしの後ろを、ふざけながら男子たちが走っていったかと思えば、キャッキャッと笑い合いながら女子が通り過ぎたり。


昼休みの学校は、うるさいくらいに、にぎやかだ。


だけど、あたしは……、




ひとりぼっちだった。