黒縁メガネ男子に恋してる


「真喜子、すっかり人気者だねー」


「うん、ホントだね」


微笑む菜々美と一緒に、真喜子を目で追う。


みんなに縫い方を教えてる真喜子は、とっても頼もしい。


いつもの自信なさげな真喜子とは、別人みたい。


衣装係の子たちと仲良く笑い合ってる真喜子を見ると、あたしまでうれしくなってくる。


「ねー、綾華。真喜子、やせてから友達増えたと思わない?
そういう意味でも、ダイエットしてよかったよね」


菜々美の言葉に、あたしはちょっとだけ首をかしげた。


「うーん、ダイエットしたからっていうより、みんな、やっと、真喜子の本来の良さがわかってきたんじゃない?
真喜子、お菓子作りも得意なんだよ」