授業中に黒板を見つめる、黒縁メガネの奥のクールな眼差しも、 さっきみたいに、あたしをからかうときの、イジワルっぽい表情も、 全部全部、好き。 いつからこんなに好きになっちゃったのかわかんないけど、 気付いたら、智哉のことばっかり考えてるようになってた。 智哉好みの女の子になりたい。 智哉の彼女になりたい。 でも、 告白する勇気は……、ない。