黒縁メガネ男子に恋してる


天気のいい日の河川敷は、とても気持ちいい。


さわやかな風が髪を揺らし、頬をなでていく。


今日は日曜だから、部活の集団はいないけど、


代わりに、犬を散歩させる人がいたり、遊びに来た家族連れがいたり。


のどかな光景に心も和む。


あたしも真喜子も、走りながら喋る余裕はないので、いつも黙って走る。


走りながら頭に思い浮かべるのは、決まって、智哉のこと。


毎日メールしあったり、智哉の家で会えば普通に喋るけど、


あたしたちは、学校ではあまり喋らない。


それは、智哉が、雄太たちのグループにいるせい。