黒縁メガネ男子に恋してる


土手の下に自転車を置き、ふたりで階段をのぼってサイクリングロードに上がる。


「今日から3㎞?」


「うん。でも、ムリはしないようにって」


「オッケー。
じゃ、ゆっくりめで行こうか」


「うん!」


うなずき、ストレッチを始めた真喜子の顔は、だいぶ輪郭がすっきりしてきている。


でも、一番やせたのは、ウエスト。


制服のスカートもだいぶゆるくなったって言ってたし。


ここまで、ダイエットは順調に進んでいる。


ただ、心配なことがひとつ。