「えっと、遼子さんは?」 「部屋で待ってる」 2階を指差す智哉にうなずいて、真喜子は階段を上がっていった。 あたしは、智哉についてキッチンに向かう。 先週から、お昼を作る智哉の手伝いをするようになった。 「今日はなに作るの?」 「サンドイッチ。 ハムチーズと、ツナと、タマゴ」 「オッケー! まず、なにからすればいい?」 「じゃ、俺タマゴゆでるから、キュウリ、スライスして」 「はーい」