「あら、綾華ちゃん! 今日はどうしたの?」 智哉の家で出迎えてくれたのは、パンツスーツ姿の遼子さん。 仕事から帰ってきたとこなのかな? 昨日のラフな格好もよく似合ってたけど、今日は、大人のデキる女って感じ。 「こんばんは! 今日はちょっと、友達のつきそいで……」 あたしが遼子さんにあいさつしてる横で、智哉はさっさと靴を脱いでる。 「中嶋、ついてきて」 「えっ、あ、うん。 あの、おじゃまします」 真喜子は智哉にせかされ、遼子さんにあいさつすると、奥に入っていった。