ぼーっとそんなことを考えていたら。 「おはよ、綾華! ねぇ、なんかいいことあった?」 突然、菜々美に顔をのぞきこまれ、思わずのけぞる。 「あっ、菜々美! お、おはよ! えっ、いいこと? いや、べつに?」 動揺を悟られないように、すぐに平静を装ったんだけど。 「えー、あやしー! 今、綾華、めちゃくちゃニヤニヤしてたよ!」 ヤバッ。 ニヤついてた自覚があるから、顔がカッと熱くなる。 「ほらぁ、白状しなさい、綾華!」 まるで刑事みたいに菜々美はせまってくる。