すると、智哉はため息をつきながら、諭すように言う。
「あのなぁ、綾華。男はさ、悪さしようって話は、女の前じゃしないんだよ。
だから、綾華は邪魔なの。
なにかつかめたら、報告してやるから、おとなしく家で待ってろ」
うー。
あたしだって、調査に協力したいのに。
でも、邪魔、とまで言われたんじゃ、あきらめるしかないか……。
「じゃぁ、待ってるから、今夜帰ったら必ずメールちょうだい!
なにかつかめても、そうじゃなくても、連絡だけはして!」
「何時になるかわかんねーぞ?」
「何時でもいいよ、起きて待ってるから!」
だって、どうせ気になって眠れないだろうしね。


