「ただ遊びに行くわけじゃねーよ。
潜入していろいろ聞き出すためには、雄太に気を許させる必要があるだろ?
そのために行くの!」


「あぁ、そっか」


そういうことね。


「ねぇ、だったら、あたしも一緒に……」


行かせて、と言いかけたんだけど。


「ダメ!」


えぇっ、即答?


「えー、なんでよー」


抗議するあたしを無視して、智哉は除光液を持ってレジへ行く。


お金を払い終えた智哉を待って、あたしは智哉の前で手を合わせた。


「お願い!」