ドキドキしてるのを悟られないように、少し距離を置く。 そのとき。 ――ピピピ、ピピピ。 智哉のケータイの着信音だ。 ポケットから出したケータイの液晶を確認した智哉は、 「お、雄太だ」 と、ひとこと言って、その場でケータイに出た。 えぇっ、雄太!? 「もしもし?」 電話に出た智哉は、「うん」とか「あぁ」とかうなずいている。 智哉と雄太って、日曜に連絡し合うほど、仲良かったの?