黒縁メガネ男子に恋してる


「そうだろうと思ってた」


「えっ、それ、どういう意味よー!」


「べつに。そのまんま」


「うわっ、ムカつくー」


「ほら、手、動かせ」


智哉は持っていた雑誌で、あたしの頭をポコンとたたく。


「いったーい!」


たいして痛くもなかったけど、大げさに言うと、智哉はクスクス笑い出した。


もうっ、ホント、かわくなーい!


頬をふくらませると。