黒縁メガネ男子に恋してる


午後になって気温があがってきたせいか、智哉の額には汗が浮かんでいる。


ネジを最後までぐっと押しこむときには、袖をまくり上げてむき出しになった腕に、筋肉が盛り上がった。


ひょろっとやせてるくせに、こういうとこは、やけに男っぽい。


「はぁー、疲れた」


一枚の板に全部ネジをしめ終えると、智哉は、額の汗をぬぐってひと息ついた。


「代わろっか?」


床に置いてあった反対側の板を持ちあげて言うと、


「やってみるか?」


と、ドライバーを渡された。


「うんっ!」