午後。 「こまごました雑貨はあたしがやるから、綾華ちゃん、智哉の方、手伝ってやって」 遼子さんにそう言われ、あたしは、智哉が本棚を組み立てるのを手伝うことになった。 「じゃぁ、そこ持ってて」 智哉に指示されるまま、板を押さえる。 智哉は、次々とドライバーでネジをしめていく。 「こういうこと、得意なの?」 てきぱき働く姿を、頼もしく思いながら聞くと、 「んー、うちは男手が俺だけだったから、小さい頃からいろいろやらされたからなぁ」 との返事。 「ふぅん、そうなんだぁ」