「昼飯の用意できたぞー!」 智哉が呼びに来たころには、部屋の中の段ボール箱は、だいぶ片付いていた。 「はーい! じゃ、お昼にしよっか!」 遼子さんに言われ、階下におりていくと、 ダイニングのテーブルには、オムライスとスープとサラダが3人分載っていた。 その向こうで、智哉が、腰に巻いたエプロンをはずしている。 「えっ、もしかして、これ、智哉が作ったの?」 びっくりしてるあたしとは対照的に、クールな智哉。 「あぁ」 と、そっけない返事をして、イスを引いた。