「あ……」 智哉は、ワンピ姿のあたしを見ると、じっとこちらを見つめたまま固まった。 ――ドクン。 そ、そんなに見つめないでよ……。 すると。 「あれー、智哉、綾華ちゃんに見とれちゃったー?」 遼子さんがフリーズしてる智哉を冷やかす。 「なっ、そんなんじゃねーよ! ただ、来た時と違う格好だったから、ちょっとびっくりしただけだって!」 智哉は怒ったような口調でそう言いつつ、心なしか顔を赤くして、1階に下りていった。