すると、ちょうどそこに、姉がバタバタと階段を駆け下りてきた。 「いってきまーす!」 「はい、いってらっしゃい! 気をつけてね」 あっという間に出かけて行った姉を見送って、母に聞く。 「あれ? おねーちゃん、今日も大学?」 姉は、今年、大学に入学したばかり。 「サークルだって」 「ふぅん」 「お父さんはゴルフ、お姉ちゃんはテニス。 綾華もなんかスポーツでもやったら?」 「えー、ヤダよー」 顔をしかめると、母は苦笑いした。 「あんたは、昔っから、体育苦手だもんねぇ」