「ううん、そうじゃないの。 あたしがひとりで自転車倒しちゃって、さっきの人は、たまたまそばにいただけ」 と、照れくさそうな真喜子。 「そっか。ケガはない?」 「うん、大丈夫」 それを聞いて、ほっと胸をなで下ろした。 「音が大きかったから、びっくりしたよー」 「うん、ゴメンね。 隣のとくっついちゃてて、出すときに引っかかっちゃったの」 「あぁ、わかる。 あたしも今、出すのに苦労したから。 ちょっとせまいよね、ここの駐輪場」 あたしたちは顔を見合わせて、苦笑いし合った。