黒縁メガネ男子に恋してる


どうしよう。


“かけ”のことは、まだ菜々美に話していない。


べつに、隠さなきゃならないことじゃないんだけど、なんとなく言い出しにくくて。


まだ、なにをさせられるのかわからないっていうのもあるし……。


だけど、“かけ”のことを言わないと、あたしが今日一日、智哉の方を気にしてた理由の説明ができない。


うー、困ったな……。


あたしが口ごもっていると。


――キーンコーンカーンコーン。


タイミングよくチャイムの音。


そして、担任の先生が教室に入ってきた。


菜々美は、ふに落ちない表情をしつつも、前を向いた。