言うだけ言って、行っちゃったよ、智哉……。 ぼんやり見送ってたあたしは、ふと我に返った。 ちょっと、なによ、その捨てゼリフ! なんか、悔しいーーーっ! でも。 ――ドキドキドキドキ。 また心臓がおかしくなってきた。 智哉、どんな命令してくるつもりなんだろ? メールが来るまで、落ち着かないよ……。 あー、もうっ! なんだか、すっかり智哉のペース。 あたしは、心臓の高鳴りを忘れようと、いつも以上に自転車のスピードを上げて、家に帰った。