クラス全員が、ハイタッチしたり、ハグしたり、それぞれに笑顔で喜んでいる。 もちろんあたしも、菜々美と手をたたき合って、喜びを分かち合った。 よかったー! ホントに、よかった! 無事に罰ゲーム回避できたーーー! でも、そのとき。 ふと、智哉と目が合った。 あ。 あたしが“かけ”を思い出すのと同時に、智哉がニヤリと笑ったように見えた。 うっ……、なんか、ヤな感じ。 いったい智哉、どんな命令を考えてるんだろ?