黒縁メガネ男子に恋してる


でも、


「じゃ、食べよっか!」


と、お弁当のふたを開けるので、あたしもそれ以上は突っ込まず、


「うん!」


と、お弁当を食べることにした。


菜々美は、箸を動かしながら、オリエンテーリングの話題を振ってきた。


「午後は、いよいよ罰ゲームの発表があるね」


「あー、発表、ゆううつー。
マラソンになったら、どうしよう」


あたしが顔をしかめると、菜々美はあたしを励ますように微笑む。


「さっき、智哉が全部クイズの答え書いて出してたし、時間にも間に合ったんだから、うちの班は大丈夫だよ!」


「そうかなー。でも心配だよー」