あたしが雄太を追おうとすると、智哉が横でクスクス笑っている。 「ちょっと、智哉! 笑いごとじゃないでしょ!」 「でも、やっぱり雄太、戻ってきたな?」 「え? やっぱりって?」 「言っただろ。雄太は綾華に弱いって」 「っ……」 あたしが返事につまってると、智哉は、さらに笑みを深くした。 「これで、たぶん、マラソンはしなくて済む。 確定したら、俺の命令、聞いてもらうから、よろしくな」 「あうっ」 そうだった。 バタバタしてて忘れてたけど、“かけ”したんだっけ。