「速水先輩! 夏コンってどんなものなんですか? 」
「夏コンはね、毎年夏休み中に行われる中学の吹奏楽で1番大きな大会。課題曲は4曲中1曲選んで演奏する。あともう1曲、それぞれの中学で自由曲を選んで審査員の前で1校ずつ演奏していくんだよ。金賞、銀賞、銅賞があって、金賞の中でも何校かは代表に選ばれて、近畿大会に行けるんだ」
「そうなんですか。ありがとうございます! 」
「金賞とりたいなあ…」
「先輩たちならとれます! 」
「ありがとう。頑張るね」
「頑張ってください! 」
「紗彩も来年出るんだから、基礎練しっかりね! 」
「は、はい…… 」
痛いとこつかれちゃったよ…
本当あたし、基礎練へたなんだよなあ…
「紗彩、基礎練ばっちり言われちゃってんじゃん」
「絢香、なんでそんなうまくタンギングできるの? 」
「センスだよ、センス」
「もう、絢香じゃあてになんないや」
「紗彩がへたすぎなの! 説明不可能! 」
「ひど~いっ斉藤先輩~ 」
「ほらまた先輩先輩って! 」
