「あたしは、大丈夫」
「大丈夫じゃないじゃん‼ 」
「いいかげんにしてくれる? 」
今、あたしは
綾香と奈々と3人で屋上にいる。
そして、最近のあたしは
やっぱりおかしいから、
全部話せと言われている。
言いたいよ。
相談したいよ。
でも、友達に好きな人を言うと
協力するよ! とか言われるのが嫌だし
ただでさえ話せないのに
有岡との距離が
もっと開きそうな気がするんだ。
根拠はなにもないけど…
人に迷惑はかけない。
小学校からあたしはそう決めている。
友達からしたら
あたしは壁の多い人間だと思う。
「本当になにもないよ」
「…ねぇ紗彩」
「2人は友達だよ。信頼してるよ」
「ならなんで、そんなに
辛くて悲しい顔してるのに、
なにも言ってくれないの? 」
「…やめよう? 綾香」
「なんで? 奈々はもういいの? 」
「紗彩は大丈夫なんだよ。
うちらからしたら大丈夫じゃないけど
紗彩は、助けを求めてないんだよ」
「… 」
「紗彩、うちらはいつでも
待ってるんだからね」
