「どうしたの? 」
今心配してくれたのは、綾香。
あたしたちの学校は
昼休みは誰とお弁当を食べても
よくなっている。
いつもは奈々とだけど、
今日は綾香に誘われた。
奈々は、蘭と食べるらしい。
「どうしたのって? 」
「なんか、さっきから暗くない? 」
「そんなことないよっ元気! 」
「そう? …あっ」
綾香が顔を少しうつむかせる。
「なに? 」
と聞いてからすぐわかった。
あたしの後ろを中田が通ったんだ。
「ほんとに好きなんだねー」
「ちょっ…紗彩、声! 」
「ごめんごめん、聞こえないって! 」
「聞こえるよぉ」
真っ赤な顔をして
本気で怒る綾香は
純粋に恋をしていて。
やっぱりあたしは
中立でいなきゃ…
なんでだろう。
どっちも応援しているのに
心の中に
罪悪感が生まれてくる…。
