その途中、風が髪を切ってくれる。
インキュバスとの間に入ってきて、悠月を抱えて距離をとった。
「ブラックナイトさん!」
「他はどうした!?」
「みんなはいま、休憩中で・・・あっ」
行く手を塞ぐインキュバス。
ガツッ。
悠月を抱いたままのブラックナイトを殴り落とす。思い切り木に直撃した。
「いま東くんと一騎打ちだったのだよ。乱入は反則だ」
インキュバスはふたり目掛けて巨大な闇を放った。
「はあっ」
ブラックナイトは風を張ってバリアを作る。
しかし今度は相殺できるようなものではないらしい。風と闇がぶつかる。その衝撃は凄まじくて、悠月は目を開けているのがやっとだった。
「じゃあ、私も混ぜてもらおうかしら」
サキュバスが髪を突き出した。鋭い。
「伏せろ!」
頭を狙ってる。ブラックナイトは両手が塞がっているので自分が避けるので精一杯だ。
悠月は彼の背中に丸まって隠れる。
ドスッと音がして、髪が背後の木に刺さった。
サキュバスが髪を引っ込める際、ゴロンと地面になにか転がった。
ヘルメットだ。
ブラックナイトの、後ろ姿。
さらさらのストレートヘアが風になびく。
心臓がどくんとした。
インキュバスとの間に入ってきて、悠月を抱えて距離をとった。
「ブラックナイトさん!」
「他はどうした!?」
「みんなはいま、休憩中で・・・あっ」
行く手を塞ぐインキュバス。
ガツッ。
悠月を抱いたままのブラックナイトを殴り落とす。思い切り木に直撃した。
「いま東くんと一騎打ちだったのだよ。乱入は反則だ」
インキュバスはふたり目掛けて巨大な闇を放った。
「はあっ」
ブラックナイトは風を張ってバリアを作る。
しかし今度は相殺できるようなものではないらしい。風と闇がぶつかる。その衝撃は凄まじくて、悠月は目を開けているのがやっとだった。
「じゃあ、私も混ぜてもらおうかしら」
サキュバスが髪を突き出した。鋭い。
「伏せろ!」
頭を狙ってる。ブラックナイトは両手が塞がっているので自分が避けるので精一杯だ。
悠月は彼の背中に丸まって隠れる。
ドスッと音がして、髪が背後の木に刺さった。
サキュバスが髪を引っ込める際、ゴロンと地面になにか転がった。
ヘルメットだ。
ブラックナイトの、後ろ姿。
さらさらのストレートヘアが風になびく。
心臓がどくんとした。



