聖石戦隊 キラレンジャー

「あら、あなただけなのキラピンク?」

「そう、みんなはお休みなの、一回休みなの」

「じゃあボクひとりでいいかな、サキュバス? レディは丁重にお相手しないと」

サキュバスは一歩身を引いた。

「ええ、構わないわ。女の子はあなたの専門ですもの」

「さあキラピンク、東悠月くん」

やっぱりあの目は苦手だ。

悠月はごくっと息を呑む。
でも一対一にしてくれたのは、すごいチャンスかも。

インキュバスが右手に三本のバラを構え、鋭く悠月に弾いた。

悠月は後ろジャンプで避けると、背後の木を蹴って高く飛び上がる。キラアームをボールに変化させ、インキュバスに投げる。

悪魔も同じように高く飛び上がると、またバラを刺してくる。

両手をクロスしてガードした。接触するとき火花のようなものが散る。

そのままインキュバスをはたき落とす!

「なかなか奮闘できるね。
しかし、武器はひとつじゃ足りないようだよ」

インキュバスの髪が伸びる。
足に絡んできて、空中だし思うように動けない。

「んもう、離してよー気持ち悪いぃ」

「じゃあこっちにおいで、レディ」

髪が収縮しはじめ、あの怖い目がどんどん近付いてきた。