四人一列に並んで立つ。
間髪入れずに春風がキラアームを振る。

「関係のない日向子ちゃんを巻き込んだ報いです、イエローグランドストライク!」

隕石が落ちてきたが、フルーレティは逃げてしまったようだ。

く、一網打尽にする作戦は失敗か。こうなったらひとりずつ・・・。

「あ、ありがとう・・・」

「ごめんね、日向子ちゃん」

「春風のせいじゃないわよ」

こうして並ぶと本当にそっくりだ。

あまり面識のない哲平と健介には、どちらがどちらか判断がつかない。

ふたりとも眼鏡をかけているし、体型も声も瓜二つ、髪型まで揃えればまさに同一人物・・・

「あの悪魔、勘違いも甚だしいわよね。一発殴っておけばよかったわ」

ではないか。

まあ、元気なのはいいことだ。


   *      *      *


数日後。
朝礼が終わると、悠月は春風の7組に向かう。

「おっはよー。春風ちゃん今日、日向子ちゃんお休み? 連絡ないって先生心配してたよー」

春風は振り返り、ずれた眼鏡を直した。

「え・・・? 私より先に登校したんですけど」

「そうなの? 心配だねー、放課後探しにいこっか」

「そうですね、ありがとう悠月ちゃん」