聖石戦隊 キラレンジャー

「ピンクシュガーイリュージョン!」

花びらに身を隠し、無事救出できた。だが春風に抱きついたままふたりで落ちていく。

「悠月!」

「聖石、チェンジオン!」

哲平と健介も後を追った。

木と校舎を踏み台にして上手く着地できたようだ。悠月は、春風をかばうような体勢でベリスと向かい合っていた。

「永遠の絆 キラレッド!」

「愛する世界のために キラピンク!」

「天翔ける光 キラブルー!」

決めポーズ!

春風は唖然としている。

「全部まとめてパワーストーンもらってくれるわ!」

ベリスがこちらに手を振ると、縄のような触手のようなものが体に巻き付いてくる。

悠月は春風を突き飛ばした。木のそばに倒れ込む。

キラレンジャー三人は身動きがとれない!

「いい気味だキラレンジャー! そこで見ているんだな!」

ベリスが春風に向かって手を広げる。

そこにあの時と同じ、緑の風。

「ギャアアア」

ベリスの動きを封じる。

ブラックナイトは、春風の背中の木の上に立っていた。