聖石戦隊 キラレンジャー

「そんないきなり、いいのか立花?」

フレンドリーなのが悠月の長所とはいえ、これだけ遠慮がないのも考えものだ。

「もちろん。
みんなでお勉強すること、ほとんどないので楽しみです」

哲平の心配をよそに、春風はにっこりした。

放課後。

悠月は日直の仕事で遅れていた。

きちんと集合した哲平と健介、春風。気まずくなるかと思いきや、きちんと雑談できた。

秀才だから勝手に気取ったイメージつけてたけど、おしとやかでとてもいい子だった。

購買でスナック菓子を買い込んで悠月登場。

さて、勉強会の開始だ。

指導方法は基本的に分かりやすくて、テストの復習と本日の宿題はあっという間に終わってしまった。

たまに、賢すぎてついていけないところもあったけど。

「ここは、こうなるんですけど・・・あ、ごめんなさい。これは教科書範囲外ですね。文系の東さんたちは覚えなくても大丈夫でした」

春風が恥ずかしそうにぺろっと舌を出す。

「立花まじでレベル違うなー。なんでここに進学したんだ?」

健介が春風のノートを眺めて尋ねた。

高城台高校は進学校だが、どちらかと言えば文系がメインで、理系の春風には物足りなさそうだ。