聖石戦隊 キラレンジャー

しまった、そんな穏やかなこと言ってる場合じゃなかった。

「完っっ全に忘れてたぜ・・・」

中間テストの結果発表があった。

こんな日はいつも悠月と一緒に昼休みをとることにしている。

「元気ないな? 大丈夫か?」

2組の前を通ると、パックジュースを買ってきたらしい健介と遭遇した。

「1組で飯食うんだよ・・・健介も行こうぜ」

ああ、分かってるよ、お前も同じ穴の狢だろ?

「わぁ、健介くん7位? 文武両道だねー」

違うのかよ。

唐揚げをほおばり、テスト結果用紙を横目にする。なんだかすごい得点が並んでいた。
こんな成績のいい友人は今までいなかった。

健介が結果公表を催促してくる。

「こ、これはお約束の・・・。学年最下位」

お腹をかかえて大爆笑。

「3桁なだけまだマシ。模試の全国順位とかもう桁読めないしな」

「はは。姫はどうだった?」

「すごいんだよー、100点とっちゃった!」

と、目を輝かせる。

「え、そんな頭良かったの?」

「まあ見てみろ」

悠月は自慢げに用紙を広げた。

9科目合計ぴったり100点。ちーん。

「確かに奇跡の数字ではあるな」