「あは、できた」

「ほんと頼りないな、お前」

哲平が苦笑する。それから健介に手を出して、よろしくな、そう言った。

健介は手を握り返す。

「よろしく」

「期待してるぜ、健介」


12月の戦士ラピスラズリ、キラブルー参戦!



   *      *      *



数日後。ファミリーレストラン、サニーサンデー。

悠月の注文した、いちごチョコダブルパフェが運ばれてくる。

「姫はほんと甘いもの好きだね」

すっかり打ち解けた三人。

いつしか健介は悠月のことをお姫様扱いするようになっていた。

世話が焼けることと、チア部のエースつまり運動部のアイドル的存在なことが主な理由だろう。

「おいしーものは食べたいときに食べないと損だよ。健介くんもいる?」

ほっぺたを押さえ、とても満足気だ。

「そんなものばっか食ってると、脳みそ溶けるぞ」

哲平はため息をつくが、美味しそうにほおばる悠月を見ているとちょっと和む。

今日は男子ふたりはドリンクバーのみ。なぜならここに来る前ドーナツを食べたからだ。そうそうスイーツばかり食べていられない。