聖石戦隊 キラレンジャー

「ルシファー、困ったものだ・・・」

「哲平くん!」

俺は、動けなかったんだ。

だから、あの時と同じように・・・悠月が身を投げてきた。

闇は悠月に直撃して砕けた。

そこからスローモーションみたいに映っていた。

陸がすごい顔でこっちに飛んできたことも。

悠月の体が、目の前で浮く。

横たわって動かないまま

生命のかけらがキラキラと

ゆっくり沈んでいく

両手を伸ばすと、悠月の全身の体重がずっしりかかってくる。

哲平くん

ずっと笑ってたじゃないか。今は苦しみも悲しみもない、虚無。

悪者なんかやっつけちゃおう!

哲平くんの心、蛍ちゃんの分まで、あたしが埋めてあげるから。

「ちっ、人間の仲良しごっこは面倒くさいな」

「まあいい。キラピンクのパワーストーンを頂こうではないか」

悪魔ふたりは観望している。