キラレンジャーとして活動を始めた哲平と悠月。

街に悪魔が現れたと聞けば、授業中でもなんでも出向いて追い払った。それも本物の悪魔ではなく、雑魚ばかりだったのでできたのかもしれない。

早く仲間のキラレンジャーを探したいと思っていた。

しかし探す方法が分からない。

パワーストーンを持っているか聞いてまわっても、きっと本人は知らないだろう。自分たちも知らなかったのだから。

きちんと手立てを聞いておくべきだったと哲平はうなだれたが、悠月はなんとかなると相変わらずお気楽な様子だった。


そうして、キラレンジャーになってから1週間ほど経つある放課後。

ずいぶん遅くなっちゃった。悠月は靴を履くと、急いで生徒玄関を飛び出した。

「哲平くん、待ちくたびれちゃってるかな」

分からない振り付け部分があるので教えてほしいと、後輩に付き合っていた。

すぐ終わらせるつもりだったが、一連通して踊ったりしてつい夢中になってしまった。いつもより30分くらい遅い。