「でも、何で俺には由紀が見えたん?」          「それはね、貴方が私の恋人に似てたから…私、どうしても貴方と話たかった。勝手なことをしたと思ってる。本当にごめんなさい。」僕は泣きながら彼女を抱きしめていた。柔らかく暖かいその身体は僕をますます混乱させた。         「貴方に逢えてよかった私は光になってこの世を去るの。悲しいけどそのあと私は貴方の記憶から消える…。」もうどうでもよかった、とにかく強く彼女を抱きしめた。僕は声を出して泣きわめいた。        「本当に、本当に短い間ありがとう。さようなら。」彼女の体が光り始め、次第に天へと消えていった…。        「おい、今の光…なんだったんだ?!」浩二には由紀が消えていく光がしっかり見えていた。