それから2人は毎日夕暮れまで海辺で語り合った      「由紀は博多で美容師してるんだぁ。どうりでオシャレな訳だ〜。」           「そんなことないよ〜。和也はいつも此処に来てくれるけど勉強とかは大丈夫?」     「大丈夫だよ〜。俺は天才やけん!!」           「ハハハ、じゃあ将来は科学者かなぁ?」         「え?!まっさか〜無理っしょ!」             2人でいる時間がとても楽しかった。           「でも和也ともあと少ししかおしゃべりできないなぁ〜。私来週から仕事に戻らないといけないから…」         少し由紀は寂しそうだった…思わず僕は彼女の肩を抱いて耳元で囁いた。         「大丈夫。離れとっても心は繋がっとるけん。」      夕日が段々沈んでいった…。由紀は微笑んでいた…。彼女とおしゃべりできるのもあと2日。