「でもごめん、俺好きな子いるから…」 狭山くんのその言葉を聞いて、女の子は泣きながら走り去ってしまった。 狭山くん…好きな子いたんだ… そりゃ、いたっておかしくないよね… 「美冬…行こ」 「うん…」 紀伊ちゃんが、私をベンチへと引っ張った