「はぁ、はぁ、はぁ…」




くそ、今日は飲み過ぎた。今日はいつもより俺指名の客が多くてギリギリまで飲んだ。おまけに風邪気味でいま俺、絶対 熱がある。冬なのに体が異常に熱くてフラフラする。



「あーくそ、気持ちわりぃ」



俺は働いているホストクラブ、[black]を出てマンションまで歩いて帰っている。
マンションからblackまでは歩いて15分位で、もう少しでマンションに着くけどもう吐きそうでたまらない。近くの公園にでも寄るか…



…とりあえずベンチに座ってみた。目を瞑ってひたすら吐き気が収まるのを待つ。














「ーーー……か?」


ん…?


「ーーーーーー………ですか?」



なんか聞こえる…?

「大丈夫ですか!?」



バッと目を開けると高校生位の女が心配したような顔でこっちを見ている。
俺、寝てたのか…。でもまだ外は真っ暗で、腕時計で時間を確認すると2時42分。