「雅樹のこと好き?」
「好きですよ、アーティストとして」
「アーティストか…」
再び窓の外を見つめる晃さん
何を考えているんだろう…
「雅樹、明日ちょっとした会見開くことにした」
「会見ですか?」
「お前のこと、ちゃんと作曲家として紹介したいと言っている」
作曲家として…?
「それは、どういうことですか?」
「雅樹的にはお前のことを一人の仕事仲間としてちゃんと紹介するこで、これからも仕事が出来るようにしたいと思っているらしい」
仕事仲間…
雅樹の未来に私を必要としてくれているんだ
「でも、俺はそんなことしないで今まで通り何も無かったように仕事をしていって欲しいと思う」
「どういうことですか?」
「真矢を大きく公表して行くかどうかだ」

