前に晃さんの家で2人でご飯を食べたことはあった
私が作曲家として契約を交わす時
晃さんは今は離婚してしまった奥さんの手料理を振る舞ってくれて感激した記憶がある
ただ一言
「真矢をの人生ください」
と言われた時は告白された気分だった
いつも命令ばかりしている人の頼み事
あの時も緊張していた
今とは違うどんな未来が待っているのだろうという緊張
今は不安が押し寄せる緊張
普段通りの晃さんはタバコを吸いながら窓から見える景色を見ていた
しばらく見た後
「真矢は雅樹と結婚する気ある?」
「え?どうしたんですか?」
突如すぎる質問に反応しにくい

