「ちょっと寄り道しようか」 顔は真っ直ぐ前を見ながら聞かれる 「どこ行くの?」 「空綺麗に見えるとこ」 「そんなとこあるの?」 「あぁ」 ちょっと誇らしげに頷く雅樹を見て面白くなる 急に方向転換をし始めてもう行くことは決まったようだ 「雅樹もロマンチストだったりするの?」 「は?」 さっきと違い眉間に皺を寄せて不機嫌そうにこっちを見てくる こわっ… 「いや…楽しみですね、はい」 そんな怖そうな顔しなくても…