雅樹の運転で助手席に乗っていると星が綺麗なことに気づいた 「雅樹、星が綺麗」 指を指しながら、もう一方の手で雅樹の肩を叩く 「ん?あぁ、そうだな」 「東京でも綺麗な星見えるんだね、久しぶりに見た」 不思議そうな顔をした雅樹はこっちをチラッと見てきた 「星好きなのか?」 「うん、空が好きなの」 「空?」 「真っ青とか真っ赤とか真っ黒とか、いろいろあって綺麗じゃない?」 「まぁな、綺麗だな」 「どこまでも続く、広がる感じ」 届かないけれど手を伸ばしたくなる