「YAMATOさん、今日のライヴ頑張ってください」

今の私にとって精一杯の言葉


「ありがとう」

満面の笑みで返され、もう死んでも良いような気分になった

その様子を微笑みながら見る雅樹を見てめちゃくちゃ笑ってやった


雅樹は満足そうに笑ってくれて、本当に雅樹に感謝である


YAMATOさんは手を離すと

「真矢ちゃん、YAMATOで良いよ
 YAMATOさんとか距離感じるし」

当たり前のように言ってきた


「あっ、はい」

そうは言ってもきっと無理だろう

憧れの人、目の前に呼び捨てなんてできない