先輩はもうすっかり誰もいなくなった公園の一点をずっと見ていた。 夕日に照らされている先輩はなんだかきらきらしていて神聖なものに見えた。 ・・・・そうだ、 初めて先輩に会ったときと同じだ。 あの時もこんな風に日が先輩を照らしていた。 綺麗だ、と思ったんだ・・・・。 「綺麗・・・。」 私の独り言が先輩の耳に届いたらしく、驚いたように私の方を向いた。