「コレコレ!!! これやん、雑誌にあったやつ。」 「ううん・・・。私は、こっちの方がいいと思うけど。」 なんか新鮮だな・・・。 こんなにも楽しいなんて思えるだなんて。 「工実も選んだらええやん。私、選んだろか?」 「えっ。でも、」 「ほら、遠慮せんとぉ。」 楽しい。 楽しい。 あの日から、ずっと暗い毎日を送ってきた。 『私は、楽しく生きちゃいけない』 そんな事を自分で決めつけていた。