図書室で・・・




「いいから。来いよ。」


・・・・・今、断ったでしょ。


座っていた先輩はさっきの距離をじりじりと縮め
私の手を取った。



そして、どんどん
近づく先輩の顔・・・・。


私はとっさに顔をそむける。


この人・・・・キス魔かよ。



「あれ、昨日は素直だったのに。」



私の顎を先輩のすらっとした長い指がつまんで、
正面から彼と向き合った。