「いいから。来いよ。」 ・・・・・今、断ったでしょ。 座っていた先輩はさっきの距離をじりじりと縮め 私の手を取った。 そして、どんどん 近づく先輩の顔・・・・。 私はとっさに顔をそむける。 この人・・・・キス魔かよ。 「あれ、昨日は素直だったのに。」 私の顎を先輩のすらっとした長い指がつまんで、 正面から彼と向き合った。