「・・・・・誰かいるのか?」 ちょっと警戒した声が図書室に響き渡る。 どうしよう、どうしよう、 どうしよう、どうしよう・・・・・・ この5文字しか頭の中にない。 パタパタ・・・・・。 スリッパの音がだんだん近づいてくる。 頭上から彼の自嘲気味の笑いが聞こえた。