彼女の白い首に…



――





久しぶりの食事だ。


極上のワインとは程遠いが。


こと切れた彼女に仮面を被せ


「おやすみマダム永久に」


館を後にした。


マダムの命の灯が消えたことにも気づかずマスカレードは続く。


私の人生と同じように。


この世は仮面劇。


真実は闇の中。




*END*





【800文字で三題噺:仮面劇·屠殺·月明かり】